カーケアショップ「YOROI(ヨロイ)」(木更津市桜井新町)が9月1日、木更津にオープンした。
運営する「43(よんさん)」社長の重信慎之介さんは、2015(平成27)年のドラフト2位で読売巨人軍に入団し、外野手として10年間プレー。2025年シーズン限りで現役を引退した元プロ野球選手。
千葉県出身の重信さんは、東京や神奈川からのアクセスの良さに加え、市内でガレージハウスが増えていることや「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京」があることから、今後活気づく街と考え、木更津への出店を決めた。
店内は黒を基調とした落ち着いた雰囲気に仕上げた。黒字にオレンジで「YOROI」の文字を掲げ、10年間在籍した巨人のチームカラーを取り入れた。入り口には現役時代のユニホームを飾る。
子どもの頃から車好きで、現役時代からユーチューブ「しげガレージ」で車に関する発信を続けてきた重信さん。カーラッピングを手がけるきっかけは同チャンネルの企画だった。中古パーツを取り扱う企業から車やパーツの提供を受けて自ら車を仕上げ、最後にラッピングを施した。「仕上がるまでの時間はわくわくして、童心を呼び覚まされた。中古車が新車のように生まれ変わった姿を見て感動した」と振り返り、大好きな車を通じてその気持ちや体験を届け、共有したいと起業した。
主なサービスは、透明なフィルムをガラスやボディーに施工して飛び石などから車を守るプロテクションフィルムや塗装ではなく色付きのフィルムを貼ることや、ラインやロゴを入れたりできるカーラッピング。断熱やUV対策のウインドーフィルムも扱う。
店名は鎧(よろい)に由来する。「鎧は身を守るだけではなく、個性を主張しするものでもあった。車のオーナーが車を保護し、個性を表現するのも鎧と同じ」という思いを込めた。社名の「43」は現役時代の背番号から取った。
重信さんは「人生の3分の2を野球にささげてきて、右も左も分からない中、多くの人に力添えをもらいオープンできた。一つ一つが学び。これからも精進していきたい」と話す。
目標には現役時代に届かなかった売り上げ「1億円」を掲げ、「『カ―ラッピングならYOROI』と誰もが分かるような会社にしたい」とも。「ルーキー時代に思い描いた活躍はできなかったが、応援してくれた人たちにこれからの活躍で喜んでもらいたい。ユニホームは脱いだが、新たな『43』で思いを引き継ぎ、目標を達成したい」と意気込む。